東日本大震災 復興支援活動 東海市 一太郎翁 とまと記念館 主宰
                       
『みんなのコンサート』
   


私が普段お世話になっている、ウィーン在住のマルティン・ファン・デン・フック先生をお呼びし、これまで東海市と釜石市が姉妹都市ということを元に
釜石への支援活動を続けていらっしゃる『東海市 とまと記念館』とタッグを組み、釜石市へ支援活動のための音のプレゼントを届けさせてもらいました。

フック先生とフック先生奥様のピアノ演奏、津軽三味線奏者山口晃司君の三味線演奏、私の音楽療法など、盛りだくさんのプログラムで釜石の皆さんと音を楽しんできました!!


まずは、下記に釜石の被害状況の良くわかる写真を載せませす。ごらん下さい。


   

上記三枚の写真は震災から数ヵ月後の釜石の様子

  

上記2枚の写真は2012年4月現在 釜石の被害の中心部であった釜石東中学校、鵜住居小学校前の瓦礫集積場




 
この写真コンサート会場でお貸しいただいた岩手県立釜石市商工高等学校の校舎

当日はこちらの体育館でお世話になりました。前日の準備から商工高校の先生達には大きな大きな協力を頂きました。また、同時に商工高校に通う生徒の皆さんの
震災時、そして震災から1年経た今の様子などをお話くださり大変に勉強になりました。東北の人たちは辛抱強いなんて聞いていましたが、その言葉どおりかそれ以上
なのかみなさんどなたも丁寧で本当に快い対応をしていただきました。親切で手厚いお世話の元非常に心強い味方を得てコンサートに望むことが出来ました。皆さんに感謝です。

                                     
                                       野田釜石市長&副市長と記念写真

マルティン&登美子・ファンデンフック(平田地区サポートセンターにて)                                               

商工高校にて音楽コミュニケーション中


下記は復興釜石新聞に掲載された今回のコンサートの様子





また、このコンサートを行うに先駆け、下記にコンサート支援、ピアノ運送費などにご協力くださった皆様の団体名、お名前をここに載せ、感謝の意を心から表したいと思います。
本当に皆さん有難うございました。


岡崎ゴスペルクワイヤーの皆さん、高浜市公同教会の皆さん、岡本 厚子さん、鈴木 恵美さん、石川 宏子さん

太田川地区で行われたイベント会場にて募金箱にお金を投入してくださった皆さん、東海商業高校の皆さん

碧南ゴスペルクワイヤーの皆さん、4月8日にゴスペルコンサートに参加くださった応援部隊の皆さん

ピアノ教室 An Die Musikの生徒さんたち


多くの方から、心温まる義援金を頂きました、本当に感謝いたします。




また、下記にとまと記念館発行、『とまと新聞』に掲載されました今回の視察記事です。
つたない文章ですが、どうぞ、お読みいただけましたら幸いです。


『私が釜石から学んだこと。釜石から復興未来ゆき〜諦めない限り有効〜』

                                  石川 朋子 

 一度目は絵本のプレゼント、そして二度目はクリスマスプレゼントとして手作りのマフラーを。心のこもったそれらの被災地への支援活動を何の見返りを求めるわけではなく率先して行うとまと記念館の活動ですが、私は今回三度目活動となる『音のプレゼント』の宅配人の1人として釜石へ足を運びました。

 私にとっては初めて被災地訪問。その第一印象は声にならない声がのどから出るというか…テレビを通じて見聞きはしていたものの、実際にその場を訪れるのとやはりテレビの中でしか見ていないのでは大きく現状は違うのだなというのが正直な一番の感想でした。

 大きく崩れた建物も、すでに片付けられている建物も、そのどれもがまだまだ地震そして津波の爪あとを色濃く残し、被災地では多くの方が被災しすでに被災したことで大きな心の痛手を負っているにも関らず、それでもまだ事足りぬかとばかりに人々は毎日その現場を『目にしなくてはならない現実』にも耐えているのでは?と、そんな状況を自分の心に描いたとき自分だったらそんな状況とどんな風に向き合えるのだろう?と、釜石をめぐるバスの道中ずっとしきりにそんなことばかりを考えていました。

 私は今回『音楽療法士』として、音楽を通じて被災地の皆さんとコミュニケーションをとることを一番の目的に訪れたわけですが、そんな中でひとつだけ自分に言い聞かせていることがありました。それは、ある意味での『自己満足』の音楽コミュニケーションに終わらないことということでした。

 それは、被災地の方たちが本当の笑顔を心から取り戻すことは一瞬という短い時間に笑顔になれることはあっても、それを絶やさずに維持するには、『笑顔を持ち続けよう』とするある種の努力をして、その中で起こった現実を『乗り越えようとするパワー』も今はまだ笑顔の影に持たなくては維持することさえも時に困難だからではないだろうか?と思ったからです。

 人の心を思いやる行為とはなんと難しいことかしら?と、こちらの独りよがりな考えで間違って傷つけるようなことをしてしまってはそれこそ大事な私たちの『音のプレゼント』が台無しになってしまう、そんなことがないように私自身が元気いっぱいのエネルギーを少しでも釜石へ置いてこよう!! そんな気持ちでいっぱいに心膨らませ私はコンサート活動にも参加させていただいたように思います。

 実は今回この記事を書くに当たりいろいろな立場から今回の私の釜石でのお仕事の様子をここに記事にすることは可能のように思ったのですが、釜石からもどり、何をとまと新聞から皆さんに一番に伝えたらよいか?と振り返ったとき、ふと、釜石市教育委員会の方からいただいた『311釜石復興の祈り発行、三陸鉄道公認、釜石から復興未来ゆき、諦めない限り有効 300円』という切符が私の目に止まりました。

 これはコンサート終了後お世話になった教育委員会の方より頂きましたが、私は今この切符に大きく自分自身が励まされているような気がしています。

 諦めない限り有効…、この『諦めない』という言葉、『今』の私はどんな時に使うだろうか?と思ったのです。ピアノを生徒たちに教えていて、『諦めないでがんばって練習してみて、あなたならきっとできるよ』って、声をかける時かしら?それとも…、ああ自分のことを思い出せば今もっている自分のレベルより少し難しいことに挑戦しようと決めた時、そういえば周りのみんなや先生たちに『諦めないで胸を張っていけ!!』って、背中たたいてもらった…など、思い出してみたり、思い浮かべてみたり…。

 でも、苦しい中で、自分たちの生活もある意味で不安定な中でいつ目の前が明るくなるかも先も読めない中で『諦めないで前を向こう』と思うことは、私だったらそんなこと簡単にできるのかしら?

『クヨクヨ、クヨクヨ』ともしかしたら私なら考え込むほうがむしろ自然にも思えました。

 だからこそ皆さんにも伝えたく思いました。もし、くじけそうになったとき、ちょっとだけ負けそうになってしまったとき、難事の大小は人それぞれ異なるけれど、少しだけこの切符を見て思い出してもらえたらと心に思います。

 人は人として『生きよう!!生きたいんだ!!』と思えば、それは叶いそしてそれを支えてくれる友人も恋人も家族もいること。

 また、みんなみんな輪(和)になって生きていて、世界のどこかにはおそらく…神様がいて神様にも生かされていること。

 そして、今の自分がどんな自分でも今の自分に感謝して、今ある自分の周りに感謝して…何よりこんな簡単なことなのにでも日々のことに流されて忘れがちになってしまう感謝の気持ちを忘れないこと。

 私は今、釜石で学べたこと、そしてこの『音のプレゼント』宅配人のメンバーの1人になれたことを心から感謝し、また、とまと記念館の偉業をここに改めて称えたいと思います。 

 また今回の旅を共にしてくれたかけがえのないチームを誇りに思います。


            

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